仙台市内の集合住宅ＲＣ造の廊下・トイレの手すり取付、扉の吊り元変更ほかの住宅改修

依頼主はクラシックやオペラが好きとおっしゃる７０代の女性です。膝が悪く、長くいすの生活をされています。室内での生活に不自由はないとおっしゃっています。でも、廊下を移動する際には扉のノブや戸枠を支えにしているので、手すりをつけておきたいとのご希望でした。

玄関からリビングにつながる廊下には洗面脱衣室、寝室、物入れと３か所に扉が付いているので手すりは壁面に沿って交互に取り付けるようにしました。

洗面脱衣室に入ると右手にトイレがあり内開きの扉が設置されています。中に入る際は都合がよいのですが、出るときは便座から立ち上がると邪魔になってしまい扉が開けにくくなってしまいます。また、仮に扉の位置で倒れてしまうと、外側からは身体にぶつかり扉が開けられなくなってしまします。


出入り口の扉枠には、手で押さえている跡が、しっかりと残っています。

トイレの扉をはずしたところです。レバーハンドルは、イタリア製のものだそうです。サムターン錠が付いていますが、これらの金物は一度取り外しすべて、逆向きに付け直しています。


続いて、戸当りを削り、内開きから外開きに変更します。


兆番の痕がついています。

このほかに、キッチンの流しを新しくしたいとの希望もあり、幅と奥行きがぴったり合った、システムキッチンを入れ替えたり、浴槽の滑りを抑えるために滑り止めシールを設置するなどの工事も一緒に行いました。

廊下・トイレ・など、改修設計

Ｋさんは身長１５０ｃｍ程度で、世代の平均的体格の方です。腰の位置が高く、腕がとても長く見えます。
廊下の移動の際には、建具の取っ手を手掛かりにして歩行していますので、概ねの高さが想定されました。実際に手すりの位置を合わせてみると約８０ｃｍの位置が使いやすいとおっしゃっていました。

壁紙に合わせた色合いで下地を設置し手すりが分かりやすいように

扉の吊り元の変更


トイレでの立ち上がりの補助のための縦手すり